ショートステイでは30日までの短期の入所をする高齢者のケアをするのが特徴だ。ショートステイの現場で働いていると、数日ごとに目まぐるしく入所している高齢者が入れ替わっていく状況に追いついていけなくなることがしばしばある。たった数日で、利用者の性格や状態を正しく把握して適切な対応を取るのは難しく、「もっとこんなことをしてあげれば良かった」と後悔することも少なくない。このような悩みを持った時の対処方法としては、他の介護施設に移ることが挙げられる。

もっと長い付き合いができれば、適切な対応ができて利用者も満足してくれるようになるという考えで転職するのが賢明な判断だと言える。ショートステイでは数日の入所が多いものの、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、介護老人保健施設では数ヶ月以上の長期の入所をする利用者が大半を占めている。長く入所してくれれば、毎日少しずつ理解をしていくことができ、最終的には満足してくれるサービスを提供できるようになると考えられる。

もう一つの選択肢として、通所型の介護施設を選ぶ方法もある。典型的なのがデイサービスセンターで、週に数回通ってくる利用者にサービスを提供するのが仕事だ。デイサービスセンターでは入所する人はいないものの、長期的に通い続ける利用者が多いのが特徴になっている。そのため、長い付き合いを続けられる利用者が多く、だんだんと適切な対応を取れるようになっていくだろう。